乾燥肌のかゆみを改善させるためには、さまざまな種類の栄養素をバランスよく摂取することを心がけることが基本となりますが、それに加えて肌の保湿を促す食材も積極的に食べておきたいところです。
乾燥肌のかゆみ改善に効果がある食事として、まず第一に納豆が挙げられます。
納豆のネバネバは、ポリグルタミン酸と呼ばれるアミノ酸が結合した天然成分によるものです。
この成分はヒアルロン酸にも負けないほどの優れた保湿力があり、さらには継続性があるとされています。
また角質層にある天然保湿因子を活性化させる作用もあるので、皮膚細胞の水分量を増やし、バリア機能の回復にも期待が持てます。
さらには納豆にはビタミンB2も豊富であり、ビタミンB2には皮膚や粘膜の健康維持をサポートする働きがあります。
そして卵も効果が期待できる食材と言えるでしょう。
卵には20種類ものアミノ酸が含まれていて、必須アミノ酸の含有比率は100点満点だと言われています。
そのほかにも細胞膜の構成成分でもあり、高い保湿力を持つとされているレシチンや、健全な角質層を作るために欠かすことのできないたんぱく質、細胞分裂を促しターンオーバーを整える役割をもつ亜鉛なども豊富に含まれている特徴があります。
そしてサーモンも積極的に食べたい食事の一つと言えるでしょう。
サーモンにはアスタキサンチンとよばれる赤系の色素成分が含まれていますが、この成分には加齢や紫外線のダメージから肌を守る強い抗酸化作用があるといわれています。
乾燥を防ぐためにもコラーゲンの生成は必要不可欠です。
加齢には肌の保湿機能を改善するためのセラミドの材料ともなるDHAやEPAも豊富に含まれています。
これらは熱に弱いため、できる限り生のままの刺し身やお寿司、マリネなどとして食べるのが最適といえるでしょう。
そしてビタミンCの含有量が、野菜や果物の中でもトップクラスといわれているパプリカも、摂取しておきたいところです。
ベータカロチンも豊富で、体内でビタミン円に変換して、皮膚や粘膜の潤いを維持させる役割があります。
油とよくなじむため、油炒めなどにすると吸収も上がります。