子供の乾燥性皮膚炎は、かゆみを感じたりひび割れが生じ、余計に掻いて症状が悪化する特徴があります。
時に赤みを伴いますから、見た目の変化で患部を発見できますが、子供の場合は無意識に掻きむしる症状で気がついたりします。
普通の乾燥肌とは違い、乾燥性皮膚炎は皮脂が減って水分が蒸発してしまう、という特徴を持ちます。
その為、シワが強く表れたり、爪で掻くと皮が剥がれ落ちて粉状になるといった症状が発生します。
乾燥性湿疹は乾燥性皮膚炎よりも一段と乾燥が進み、赤みやかゆみが強く出たり、掻いて更に治りにくくなる悪循環に陥りがちです。
アトピーのような赤みやかゆみが生じるので、乾燥性湿疹にはとくに注意が必要です。
その特徴としては、皮脂が分泌されやすい胸や背中に現れやすく、カサカサとした肌にブツブツや変色が起こる点が挙げられます。
肌を守るバリアーが失われているので、元々皮脂が分泌されやすい部分に症状が出やすい傾向です。
乾燥性皮膚炎や乾燥性湿疹は範囲が広く、子供の場合だと身体の全面が赤く覆われたりします。
お尻のように普段見えない部分にも発症するので、部位をほとんど選ばないともいえるでしょう。
いずれにしても大人でも我慢できないのが、乾燥性皮膚炎や乾燥性湿疹のかゆみですから、子供であれば我慢させるのは余計に困難です。
肌はゴシゴシ洗わず清潔に保ち、保湿剤を使用して水分の蒸発を防ぐのが基本となります。
熱いお風呂は皮脂を奪いますから、温めのお湯に短く浸かって早く上がるのが無難です。
室内の乾燥も乾燥性皮膚炎や乾燥性湿疹の大敵なので、必要に応じて加湿器を使用したり、水を張った水槽を置くなどして湿度60%を保ちたいところです。
子供に限らず、化学繊維の衣類は摩擦で肌に傷をつけますから、衣類が触れる部分にとくに強い症状が現れやすくなります。
摩擦の強さによっては赤みが酷くなったり、かゆみが治まらないといった状態になり得るので要注意です。