寒い季節に男女問わず多くの人を悩ませる問題が、乾燥によるかゆみですよね。
とくに乾燥肌の人にとっては、大切な仕事や勉強などが手につかなくなってしまったり、かきむしって肌荒れを起こしてしまうなどの深刻な問題になるケースも少なくありません。
しかしながら乾燥肌のかゆみのメカニズムを正しく理解している人は、案外少ないようです。
今回は、そんな気になるメカニズムと対処法についてご紹介していきます。
最初にかゆみが起こるメカニズムは、気候やアトピー、アレルギーなどのさまざまな要因が考えられますが、それらのなんらかの要因によって皮膚の末端にある知覚神経に、ヒスタミンなどを代表するかゆみ物質が作用することによってかゆいという感覚が起こると考えられています。
さらにその感覚にしたがって皮膚をかき続けると、そのかゆみ物質がますます分泌されて、どんどんかゆくなってしまうという悪循環を引き起こします。
ここで何度も肌をかきむしってしまうと、炎症を引き起こし、細菌などが入りやすくなって湿疹や慢性的な皮膚疾患になってしまうこともあるので注意が必要です。
そして中でもかゆみを引き起こす代表的な要因が、肌の乾燥によるバリア機能の低下なのです。
人の皮膚には、表面の最も外側に角層のバリア機能があり、外部からの細菌やウイルスなどの侵入と、水分の蒸散を防ぐ働きがあります。
しかしながら暖房の風や乾燥した外気などで角層の水分量が減少すると、乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌は、皮膚の表面から大切な油分や水分が失われ、外側からの些細な刺激にも無防備になってしまっている状態なので、少しの刺激にでも反応して、かゆみが生じやすくなっているというメカニズムになっているのです。
乾燥によるかゆみのメカニズムがわかったら、やはりボディークリームや入浴剤、加湿器などを活用して、乾燥を避ける工夫が必要になります。
最近では、潤い成分が洗い流されないボディーソープなども発売されていますので、上手に活用してくださいね。