乾燥肌の原因でよく言われるのは、痒いから掻く、掻くから余計に悪化する、悪化するからますます掻くという悪循環のサイクルに陥っているということです。
乾燥肌やかゆみを治すために重要なことは、掻かないということと、こするなどの刺激を与えないということがあげられます。
鳥肌になるような乾燥肌の人が、入浴の際どのように体を洗っているかを尋ねると、ブラシでゴシゴシこすっていたりナイロンタオルでこすっていることが多いです。
しかしこのような洗い方こそが、乾燥肌でかゆみを伴う鳥肌を作っていると言えます。
皮膚が乾燥すると皮膚を守るためのバリア機能が低下して、少しの刺激でも反応してしまいます。
そのためかゆみがでたり赤いブツブツが出たりするのです。
とくに高齢者は加齢現象で皮膚の水分を保つ機能が低下していたり、皮脂の分泌量も少なくなるので乾燥しやすいです。
またホルモンの影響もあります。
女性の場合は、女性ホルモンがすくなくなる更年期以降に乾燥肌になる人が多いです。
皮膚が乾燥してかゆみを伴う鳥肌が出来ている人に、タオルを使って洗うのではなく手で優しくなでるように、身体の洗い方を変えてもらったところ、かゆみや乾燥などの症状が落ち着いたという人も多いです。
石鹸やボディーソープが原因となっていることもあります。
最近のボディーソープは容器の上のポンプを押すと1回分が出てきますが、身長が150センチのやせ型の人も190センチで太っている人も同じ量が出てきます。
多くの人は1プッシュの量が多すぎるのです。
身体の汚れの9割くらいはお湯で落ちます。
ボディーソープの使用を止めたら、かゆみや乾燥肌や鳥肌が良くなったという例もたくさん見られます。
衣服の影響も原因となることがあります。
肌着は、肌触りのよい刺激の少ない滑らかな素材の物を選びましょう。
綿が良よいとよく言われますが、いくら綿でもゴワゴワしていたり硬かったりしては刺激になってしまいます。
自分に合った肌着を選ぶことが大切です。