ニキビができると肌にかゆみが生じるケースが多いです。
肌からの異常が神経を通して伝達され、脊椎を経由して脳に届くことでかゆみと認識されます。
ニキビの症状が酷くなることで、かゆみから痛みに発展することも珍しくありません。
そのようなニキビは脂性の人に起こると考えられがちです。
しかし実際には乾燥肌の人にもよく起こるトラブルなので気を付けましょう。
肌が乾燥すると、外部からの刺激に対して極端に弱い状態になってしまいます。
いわゆるバリア機能が損なわれており、少しの刺激に対しても過剰に反応するようになるのです。
肌の内側から外側に向けての蓋をできないというデメリットもあります。
いずれにせよ肌がダメージを受けやすくなっている確かです。
そのためいろいろな肌トラブルが起こりやすくなっています。
健康な肌は、適量の皮脂を分泌することでバリア機能を高めた状態です。
皮脂が多すぎるとニキビの原因になってしまいます。
それが脂性の人に発症しやすいというイメージを作っているのです。
しかし皮脂が少なすぎるのも問題であり、まさに乾燥肌の人はこちらのケースに該当します。
角層の細胞はほどよく湿った状態に保たれているのが正常です。
しかしバリア機能が低下していると、正常な状態を保つのが難しくなります。
直射日光を強く受けたり、水分が蒸発しやすくなったりすることで角層の細胞が乾いた状態になるのです。
その結果角層が不自然に積み重なっていくことになり、毛穴を塞いでしまうことが多くなります。
いろいろなものが毛穴に詰まってしまうので、雑菌の繁殖を招く状態になりやすいです。
その結果皮脂の分泌が少なくてもニキビができてしまうことになります。
かゆいからといって掻いてしまうと、さらにリスクが大きくなるので要注意です。
乾燥した角層を傷つけてしまうので、さらにバリア機能を低下させてしまいます。
このような原因があるため、できるだけ保湿を心がけることが大切です。