肌にかゆみを感じるときは、肌になんらかの異常がある場合と肌以外の所に異常がある場合があります。
このうち肌以外の所になんらかの異常がある場合でかゆみが発生するのは、肝臓や腎臓の疾患、糖尿病、血液疾患など内蔵や血液に疾患があるために起こることがあります。
しかしほとんどは肌になんらかの異常があるから起こるものです。
蚊やダニなどに噛まれた時に起こるかゆみは、それらの虫が持つ唾液や毒成分が体内の抗体と反応してかゆみの原因物質のヒスタミンを分泌することが原因になって起こるものですが、乾燥肌で痒くなるのは角層のバリア機能が低下し、水分の保持ができないために肌が過敏になっているからですよ。
痒いときにかくことで治まることも多々あるのですが、かきむしってしまうと表皮が荒れて肌はさらに過敏になりさらに痒くなってしまうのです。
肌に異常をきたすと、それが神経に伝わり脊髄から脳に「かゆい」と伝わるからです。
アトピー性皮膚炎はとくにかゆみを感じる皮膚の異常で、かきむしってしまうことでさらに皮膚が壊されていきます。
すると皮膚補以上が神経から脳に伝わり、「かゆい」と繰り返し感じることになるという悪循環を繰り返してしまいますよ。
アトピー性皮膚炎はアレルギーを起こしやすい人や肌のバリア機能が低下している人に起こり、かゆみを伴う湿疹が体全体や一部の肌に発生して、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
乾燥肌の人もバリア機能が低下していることで体がかゆくなるのですが、乾燥肌の人がすべてアトピー性皮膚炎ということがありません。
アトピー性皮膚炎はアレルギーをもって生まれてきた子供によく発症する症状ですが、大人になってからもなることがあります。
乾燥肌で痒いからと言ってかきむしり、皮膚がどんどん破壊されていくとアトピー性皮膚炎を発症することもあるのです。
乾燥肌でもアトピー性皮膚炎でもどちらも潤いが必要なので、常に保湿クリームを塗るなどして乾燥しないようにすることでかゆみも軽減されることが期待できます。